フィッシャーマンのためのフィッシングカフェ


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カズさんからの手紙 31

カズさんからの手紙 31
(この物語はフィクションです。)

2032年4月2日

 ビューン、ビューンとラインが風を切る音が聞こえてくる。
聞き慣れた音だ。
今まさにカズさんが僕の左十メートル程離れて8番のシンキングラインを遠投しようとしている。
2032年4月2日。
快晴、気温摂氏六度。
午前5時30分。
黒駒湖の鱒釣解禁の日である。
僕とカズさんのほかに10名の人間が、それぞれ各自のポイントでロッドを振っている。
そしてその中にはもちろん古葉さんと僕の友人佐藤さんもいる。
黒駒湖アングリング倶楽部の当初のメンバーが全員ここに揃って竿を出している。
 個人所有の湖なのだから特別禁漁期間を設ける必要もないのだけれど、将来だれもがネイティブな釣りが出来る湖として開放したいという古葉さんの希望で、まだほんの仲間内で勝手に釣りを楽しんでいた頃から禁漁期間を決めていたということである。
11月23日から4月1日までの約5ケ月間である。

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by kftkubo | 2013-06-13 18:38 | カズさんからの手紙 | Comments(0)

カズさんからの手紙 30

(この物語はフィクションです。)

黒駒湖 レインジャー

いよいよ話は核心へ近づいたようだ。
古葉さんが話を引き継いだ。
「まず私たちが考えたことは、黒駒湖をすべての人に解放するためにどうすればよいかということです。
そしてその答えがやっと出たのです。」
そこで古葉さんが言葉を切った。
ストレートのバーボンで口を湿らせた。
僕は酸素不足で倒れるかと思うほど息を詰めて次の言葉を待った。
 「それは〝ガイドシステム″なんです。
つまり誰もがここで釣りはできますが、その場合必ずひとりのアングラーに対してひとりのガイドを付けるのです。
しかも釣りのガイドだけではなく、湖とその周辺の自然に対するレインジャーでもあるのです。
いや、正しくはレインジャーが釣りのガイドも務める、と言ったほうがいいでしょう。
そして窪田さん、あなたにそのレインジャーのひとりになってほしいのです。」

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by kftkubo | 2013-06-05 18:56 | カズさんからの手紙 | Comments(0)

カズさんからの手紙 29

カズさんからの手紙 29
(この物語はフィクションです。)

カーティス・クリーク

自分を含め、釣師は釣れたいい話ばかりよくしているので、あやうく釣りは大自然の懐に抱かれ都合生活のストレスを忘れさせてくれる、なんて下手なコピーみたいな気持ちになってしまうところである。
つまりなんのことはない、さらにストレスをためてしまっているのである。
だからこそ黒駒湖が必要なのだ。
そうだ、どうなるのだろう黒駒湖の話は。
「そこで黒駒湖アングリングクラブの件なのですけどね、」
カズさんが静かな口調で切り出した。
「会員制という話は中止となったことは先程お話しました。
あまりにも特権的であまりにも閉鎖的ですからね。
古葉も同じ考えなのですが、結局私たちは釣りが好きですし、釣りが好きな人たちが好きなのです。
誰もが釣りを楽しめて、誰もが満足して帰れる。
数多くの人たちのカーティス・クリークになる。
これが私たちの希望なのです。
そしてこれが一番肝心なことなのですが、ここで釣りをした人たちは必ず何かを学んでほしい。
本物のアングラーとなって帰ってほしい。
湖自体をひとつのスクールとしたいのです。」

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by kftkubo | 2013-05-28 14:18 | カズさんからの手紙 | Comments(0)

カズさんからの手紙 28

カズさんからの手紙 28
(この物語はフィクションです。)

よみがえる辛い思い出

カズさんが続けて言った。
「だけど最近釣りが辛いなって思うことが時々あるのですよ。
それはつまりゴミや河川工事などによる環境問題のこととか。
釣れてくる魚に対しても。
いろいろなのですけどね。
とにかく釣れても釣れなくてもなにか空しさみたいなものが残るのです。」
「釣りに人生を捧げているから、彼は。
俺なんかほかが嫌になっちゃってここ以外では釣りをしなくなったよ。」
古葉さんが話題の割に陽気な声で言った。
僕は人生をまだ捧げていないけど、私的な時間のほとんどを捧げている。
「そうですね。
特に僕ら会社員は休みが土日に集中しているでしょう。
だからまず釣りに行くまでに交通渋滞という試練があって、そして次に釣り場に着いたらどんなポイントだろうと人のいないポイントに入るのがまたひと苦労ですね。
釣れそうだとかそんなこと関係ないのです。
とにかく混まないところに入るのです。
そしてたまに釣れる魚といえば、放流して間もない尻尾の丸いのばかり。
それと相変らずのゴミの山。
せめて自分が入ったポイントのまわりだけでも拾って行こうと思うのですけど、あまりの量にそんなことしても無駄なのだっていう無力感でいっぱいになってしまう。
結局ぐったりと疲れて帰ってくる。
そしてさらにズシッとくることが、渓流に行ってとってもいいポイントをみつけて大事に釣っていたところが、翌年には見る影もなく河川工事で変わっていたりすることなのです。
しかもそれが一度や二度じゃないのですからね。」
話しているうちにいろいろな辛い思い出がよみがえってくるようだ。

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by kftkubo | 2013-05-23 19:33 | カズさんからの手紙 | Comments(0)

カズさんからの手紙 27

カズさんからの手紙 27
(この物語はフィクションです。)

釣りが辛いと感じたことはありませんか?

「ところで窪田さん、」
カズさんがトイレから転がるように飛び出してきて口を開いた。
「釣りが辛いと感じたことはありませんか?」
僕はちょっと返事に困ってしまった。
釣れないことがイコール辛いということになるのなら、僕の釣りはまさに苦行僧の荒行のようなものかもしれない。
釣れない日々の繰り返しなのだから。
しかし自分の釣りは結果がすべてではないのだ。
あくまでも釣りをするその過程を楽しむものなのだ、と思っている。
そんな僕の気持ちを見透かしたようにカズさんが言った。
「確かに釣りに行く前日ほど、釣りという行為の中で楽しい時間はありませんね。
とくに解禁日前夜のあの気分。
何度味わってもいいものです。
そして釣行後の仲間たちとの釣りの四方山話。
たとえ釣れなくても釣りの楽しさをしみじみ思うひとときですよね。」
「釣りに行ったときのすきっ腹にしみる酒の味。
ちょっとコゲのついた飯のうまいこと。
そして焚き火の火。
これらも、釣れない自分を大いに慰めてくれるねー。」
古葉さんがちょっと酔った声で口をはさんだ。

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by kftkubo | 2013-05-16 20:02 | カズさんからの手紙 | Comments(0)

カズさんからの手紙 26

カズさんからの手紙 26
(この物語はフィクションです。)

その前にトイレに

「さて、先程古葉が言った私の立案なのですが、大勢の人間にこの湖を開放しつつ、しかも自然を今のままに保つ方法があったのです。
それはですね……すみません。
その前にトイレに。」
あわただしく席を立つカズさんを横目で見ながら古葉さんが一言ぽつりとつぶやいた。
「ああいう奴です。」
僕がプッと吹きだすと、古葉さんも笑いながら立ち上り窓際に行き、先程からビールからかえたストレートのバーボンウイスキーの入ったグラスで窓の外を指すと言った。
「素適な星空ですよ、窪田さん。」
確かに美しい星達だったけど、それより僕にはカズさんの素晴しいアイディアの続きが気にかかって仕方なかった。
どんな事なのだろう。
そしてこれから先も僕はこの黒駒湖に来られるのだろうか。
古葉さんが低い声で鼻唄を唄っている。
暖炉でバチッと木のはぜる音がしている。
柱時計は午後10時25分を指していた。

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by kftkubo | 2013-05-07 22:01 | カズさんからの手紙 | Comments(0)

カズさんからの手紙 25

カズさんからの手紙 25
(この物語はフィクションです。)

カズさんの話

何だか話は僕の予期せぬ方向へと進んでしまっている。
暖炉の炎にすっかりあぶられビールの酔いがますますまわってきて、どんな話にも今なら納得できてしまいそうだった。
そんな僕にカズさんが冷たい水を渡してくれつつ、古葉さんのガンガン頭にひびく大河の流れの様な太い声とは逆に、小川のせせらぎの様な涼しい声で話しかけてくれた。
「私や古葉、それに数名の仲間達で、今までに何度か自分達の理想の釣場を作ろうと何ヶ所かの川や湖で放流や清浄作業など地道な行動をしてきました。
しかし、ことごとく失敗に終ってしまいました。
原因はいろいろありました。
たぶん窪田さんなら想像がつくと思います。
そんな時に私達に本当に守り育てるに値する湖が手に入ったのです。
何よりも私がうれしかったことは、水源地も古葉の土地になっていたということです。
それにこの黒駒湖にはたくさんの湧水もあるのです。
つまりどんな開発がまわりで行なわれようともこの蒼き黒駒湖は不滅なのです。
まあ古葉が欲に走らない限りですけどね。」
「うーん、つらいなあー。」
古葉さんがおどけた様に口をはさんだ。

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by kftkubo | 2013-05-02 06:45 | カズさんからの手紙 | Comments(0)

カズさんからの手紙 24

カズさんからの手紙 24
(この物語はフィクションです。)

計画変更

ビールの酔いで麻痺してしまった僕の頭では急激な話の展開についていけなかった。
顔にはまだ、笑顔のなごりがはりついていたけれど、やはり目元に表われる不審の表情は隠せなかった様で、それを見てとったコバさんが、先程までの酔った口ぶりから一変し、恐い位の毅然とした顔で話し出した。
「嘘と言うのは…言い過ぎです。
最初にお話した様な会員制の釣り倶楽部の件は本気で考えていたことなのです。
でも計画が変ったのです。
素晴しい環境の中で尊敬に値する友人達と、驚嘆に値する鱒を釣る、そんな倶楽部を作る事が私の夢でした。
それに会員の制度とは、自分の湖を持つなどという、釣師としては最高の幸福を手に入れた男の、当然の義務と考えていました。」
「しかし、最初に波瀬からも話してあると思うのですが、この小さな湖ではどんなに無理をしても1,000人の倶楽部員で限界です。
それ以上の人間が入るとただの自然の中の管理釣場となってしまうでしょう。
結局1,000人の人間だけが秘かに楽しめる特権階級的釣り倶楽部にするしかないのです。
しかも会員の人選をするのはこの私と波瀬です。
何かいけない方向へ進んでしまいそうな気がしたのです。
1,000人の為だけの釣り倶楽部、それもいいかな、なんて思ったのですが。
やはりもっと大勢の人達にこの湖の美しさを見てもらいたいし、本当の鱒達のファイトを味わってもらいたいのです。
それでとてもいいアイディアが波瀬から出たのです。
そして、是非その件についてあなたの協力が必要なのですよ、窪田さん。」

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by kftkubo | 2013-04-26 06:58 | カズさんからの手紙 | Comments(0)

カズさんからの手紙 23

カズさんからの手紙 23
(この物語はフィクションです。)

会員制の釣り倶楽部の話も実は嘘なのです

とりとめのない話が一段落したところでカズさんが、夕食を持って現れた。
割烹着をした小柄なカズさんが料理を持ってくると、失礼な話、まるで民宿のオバさんみたいでとてもおかしい。
湖の幸や山の幸のそれぞれの魅力を生かした夕食を食べながら、僕はずっと言いだせなかった決意を口に出してみた。
「こんな時になんなのですけど、僕は是非というか絶対と言うべきか、こちらの倶楽部に入会させてほしいのです。
それで、入会費と言うか会員証って言うのですか。
その代金はいつお支払いすればいいのでしょうか。
分割なんかはしてないですよね。」
たぶんその時僕は血走った眼でご飯粒を口から飛しながらわめいていたのだと思う。
もう僕はその時夢が手に入りかけていると思っていたから必死だった。
ビールの酔いも手伝ってまさにつかみかからんばかりの勢いだったらしい。

カズさんと古葉さんは顔を見合わせるとちょっぴり苦笑しつつ、軽くうなずきあった。
そしてカズさんが口にした言葉は、充分に僕を驚かせてくれた。
「お金なんていらないのですよ、窪田さん。
会員制の釣り倶楽部の話も実は嘘なのです。」
その時僕はどんな顔をしていたのだろうか。
思考力がいったん停止してしまったようであった。

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by kftkubo | 2013-04-22 19:16 | カズさんからの手紙 | Comments(0)

カズさんからの手紙 22

カズさんからの手紙 22
(この物語はフィクションです。)

コバさんとカズさんの釣り

さらに話をしているうちに、古葉さんとカズさんの釣りに対する態度が全く違っているのに驚かされた。
まずカズさんは、まさに釣りそのものが人生の様な人なのである。
黒駒湖ではほとんど毎日竿を振っているにもかかわらず、主要な湖の解禁日には必ず顔を出している。
釣り方もフライフィッシングを筆頭にルアー、渓流のミャク釣り、鮎、海となんでも好きで、加えてどの釣りに対しても研究熱心であると言う。
まさに「釣りに人生を捧げた男」 (これはコバさんの言葉)である。

それに対してコバさんは、自称究極のフライフィッシャーマンなのだそうである。
何が究極かと言うと、美しい黒駒湖畔でビールを飲みつつうつらうつらと湖面を眺めているうちに頭の中で鱒達が跳ねだした。
そして必ずその中の一番大きな奴がコバさんのロッドを引き絞り、充分そいつと遊びそしてそっとリリースをしたところで我にかえる。
いつかあたりはどっぶりと暮れていて、コバさんは一度も竿を振らず帰って来るのだそうである。
そう言ってコバさんは気持ちよさそうに笑うと、次は少し真顔になって、僕は釣りそのものよりも、釣りのある人生が好きなのです。
と、ちょっと酔いのまわった頭には哲学的で難解な気がする言葉でしめた。

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by kftkubo | 2013-04-16 07:40 | カズさんからの手紙 | Comments(0)